「1万時間の法則」
というのを聞いたことある?
オリンピックの代表選手、著名なピアニスト、ゴルフのトップ選手など、
世界トップクラスのエキスパートたちのスキルを身につけるのにかかった時間の平均が「1万時間」だったということらしい。
つまり、みんなも勉強だったり習い事だったりを、「1万時間」使って練習すれば、一流の成果やスキルが身に着くというわけ。
でも、ただ「1万時間」をつかうだけでは、そのレベルまでは到達しない。
そこで今日紹介するのは、「世界のエキスパートたちに共通する練習の方法」。
1.一つのことに的を絞って、高めの目標を設定する。
たとえば陸上の選手だったらこうだ。
コーチに、100メートルを10本、目標タイムは11秒でやれと言われたとしよう。
翌日も同じことを言われたときには、自分で目標タイムを10秒9に設定する。
こういう風に、自分でより厳しい目標を設定する。
数学でたとえてみよう。
たとえば先生に、来週までに展開・因数分解の計算問題20問を10分で解けるようにしてくるように、と言われたとする。
ふつうは10分以内で出来るようにすると思うんだけど、
そこでためしに9分30秒で解けるようにやってみる、という具合
2.しっかりと集中して、高めの目標の達成を目指す。
自分で勝手に決めた目標だし、できなかったけどまぁいいか、
としてしまっては意味がない。
せっかく決めたいい目標なんだから、できるまでやってみよう。
面白いことに、「グループや他の人と一緒に練習するよりも、ひとりで練習する時間が多い人ほど、スキルの上達が早い」ということが分かっているらしい。
勉強で言うなら、自習の時間だね。
ここで大事なのが、「エキスパートたちは、熱心にフィードバックを求める」ということ。
さきほどの計算練習でたとえるなら、
9分半で解き切れなかったときに、先生のところに行って、何が原因だったのかを教えてもらう、ということ。
「途中計算を省略しすぎた」とか、「3乗の展開公式をまだ完全に覚えていない」とかのフィードバックをもらえば、より自分のニガテなところに集中できる。
3.改善すべき点がわかったら、できるまで何度でも繰り返す。
完全に目標をクリアできるまで、ひたすら繰り返す。
3回連続で9分半を切れたら、ひとまず高めの目標はクリアだ。
では、そのあとはどうするのか。
エキスパートたちは、新たな高めの目標を設定し、弱点の克服に努める。
これをコツコツと「1万時間」積み重ねることが、驚異的な境地に至るための方法なのです。
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